フランスにおけるバラの花の意味
バラの花は日本でも一番人気の高い花ですね。 アンティークでもすべての分野で一番人気を誇るモチーフです。 このバラは花言葉やフランスに多いカトリックでも意味のある花ですので、少しご紹介します。 バラの花言葉には、愛、情熱、恋、美というのが代表的です。 ギリシャ神話では美の女神アフロディーテが誕生した際に大地が同じ美しさとして生み出したのがバラの花とされています。 有名なイタリアの絵画、ボッティチェリの「ヴィーナス誕生」にもバラのはなを散らしたエンジェルが描かれています。 バラは中世では聖母マリアの愛と優美の象徴とされていました。 キリスト教ではバラは復活、殉教を意味する他、鋭いトゲは人間の罪の象徴を言われています。 バラの花言葉で、イギリスでよく用いられるのは「秘密」。ローマ時代にバラの花をつるした宴会での話は秘密にする、という風習からきたと言われます。 カトリックで使うロザリオはラテン語のrosa(バラ)とrosarium(バラの園)を語源としているところからもヨーロッパではキリスト教を代表する神聖な花と考えられています。 バラの語源: Roseはケルト語のrhodd(ロッド:赤の意味)から来た言葉と言われ、バラというと赤いバラをさしました。キリスト教以前のギリシャ神話では赤いバラはヴィーナスの愛と官能の象徴とされ、キリスト教以降はキリストの血をさす、と言われています。十字架にかけられたキリストの跡に咲いたのが赤いバラとされています。 アンティークに使われる花も意味を知るとおもしろいですね。
2007-10-21 23:38